休学中の記録

貴州のトン族集落と闘牛文化をめぐる旅

f:id:toyojapan1:20170602223906j:plain

2017年2月、貴州省に住むトン族の集落を訪れた。釘を一本も使わず木組みだけで作られる木造建築の傑作「鼓楼」を見てみたかったからだ。

トン族居住地域では多くの集落で鼓楼を見ることができるが、せっかく見るのだからやはりできる限り特別なものが見たいと思い、以下2つの条件で訪問集落を絞りこんだ。

1)できるだけ古い文化財級のもの。できれば清代又はそれ以前に歴史を遡るものが良い

2)容易にアクセスできないこと。できれば徒歩でしかアクセスできないようなところが一番望ましい。

f:id:toyojapan1:20170223163905j:plain

高仟村の鼓楼

そうして探しているうちに「高仟村」というところが候補に上がった。18世紀の清代に建てられた鼓楼がある上、google衛星写真を見る限り主要道路からもかなり離れており、狭い徒歩道でしかアクセスできないように見えた。

正直公共交通も全く当てにできないような場所で、訪問できるかどうかは賭けだったのだが、思い切って行ってみることにした。まずは高鉄で従江の町までアクセスし、翌朝ちょうど町の中心部に集まっていた運転手の一人と値段交渉。最寄りの「則里」という集落まで100元ほどで車を手配してもらうことに成功した。

途中まで来てから、結局高仟村までも林道のような車が通れる道がつながっていることが分かったが、せっかくなので周囲の棚田の風景も楽しもうと、手前の「秧里」という集落で車を下ろしてもらってそこからは徒歩で周囲を回った。

そして帰り道、思いがけず闘牛大会に遭遇して、迫力満点の闘牛や郷土料理、伝統楽器の演奏などを楽しむことができた。

  • 高仟村の散策
  • 闘牛大会の様子
  • 周辺の景色
続きを読む

東大生から始まる小さな試みについて

f:id:toyojapan1:20160816100302j:plain

 金沢の友人O君が東京にやってきたので、久しぶりにみんなで集まって飲もうという話になった。「みんな」と言うのはO君父が市から使用許可を得ている白山麓の山小屋に(スキー場の営業停止と共に使い手がいなくなったレストハウス跡を遊び場として有効利用している)、毎年四季折々の自然を楽しもうと遊びに行っていた東大生面子のことである。僕達は休みが訪れるとO君・O君父やその友人達の案内の下、周辺の山々で春は山菜、夏はイワナ釣り、秋はきのこ採りを楽しみ、冬はエアボードやかんじきハイクをしたりして楽しい時間を過ごした。

続きを読む

秋田のハタハタを食する

通訳案内士試験の試験会場をなぜか関西にしてしまったので、試験を受け終わったその日に奈良の実家に帰った。すると折よく秋田の親戚の家からハタハタが大量に家に届いていたので、狂喜して食べることにした。

だいたいうちの家族は母親を除いてあまり魚を好まないので、嫌いな人に食べさせるくらいなら自分ができるだけ多く食べた方が魚のためにもなるというものである。

f:id:toyojapan1:20161212205711j:plain

続きを読む

通訳案内士試験(英語)のための効率的な英語勉強法

 11月末にふと予定表を見ると12月4日に通訳案内士(英語)の二次試験の予定が入っていることに気づいた。昨年は12月中旬にあった記憶があったので、もう少し先だろうと油断していたらあっという間にやってきた。

 最近英語に触れる機会が学業・趣味を通じて全然無くてかなり不安だったので、とにかく試験現場で恥をかかないように直前の詰め込み勉強で間に合わせる方法を考えた。

続きを読む

Lake Haweaの休日(Holidays in Lake Hawea)

f:id:toyojapan1:20161116013141j:plain

ニュージーランド南島、サザンアルプスの東側山麓には氷河湖が列に並ぶように連なっている。テカポ湖、ワカティブ湖、ワナカ湖、プカキ湖などは観光地として有名であり、特に僕が滞在した春節の時期は中国人観光客が多かった。ところがハウェア湖は、有名なワナカ湖のすぐそばにあるにも関わらず本来の静けさを保っている。

Serpentine Rangeの旅を終えた僕は、休養を兼ねてこの湖の畔のLake Hawea Hotelにテントを張って滞在した。そして、湖水浴に周辺のハイキングにと充実した日々を過ごした。

続きを読む