休学中の記録

初秋の東北旅行(日本东北部乘火车旅行)

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初秋は自分の最も好きな季節。全てのやる気を削いでしまう盛夏のような暑さもなければ、晩秋のどこか沈みゆくような寂しさも無い。紅葉のような派手な彩りは無いけれど、収穫期を迎えた黄金色の田んぼに秋桜彼岸花の赤色が映え、その脇ではススキが風に揺れており、空の青さは透明感を持っている。残暑がぶり返すような日には、「まだまだ暑いなぁ」と言いながらビールをぐいっと飲めば良いし、雨が降ったり少し寒さを感じる晩などには「そろそろ秋も深まって行くなぁ」と言いながら日本酒をちびちびやれば良い。りんごや梨、ぶどうといった果物が美味しく、フレッシュなエネルギーを与えてくれる。

初秋是我最喜欢的时节, 不会像盛夏那样热得使人失去所有的精力, 也不会像晚秋那样使人产生深深的寂寞。虽然树叶尚未被染红, 少了鲜艳,可是迎来丰收期的田园变成金黄色,芒草被凉风吹得摇晃,还有粉红色的大波斯菊和石蒜为景色添彩。抬头仰看, 蓝天也无比的清澈。 如果秋老虎到来, 你会埋怨今年的秋天还很热, 但像这样的晚上也一喝冰镇的啤酒就什么都不是事了。下雨的时候, 或者晚上突然冷起来的时候, 对着渐深的秋色静静的酌着清酒也不错。新鲜酸甜的苹果, 梨子, 葡萄会给我们带来活力。

 そんな素晴らしい季節に東北へ行ってきた。大学ワンゲルの山行で裏岩手~八幡平の穏やかな稜線を歩き、山麓の温泉で羽を休め、沢を遡下降してきた。下山後は本州最北端の龍飛崎まで。北海道がくっきり見え、漁火の明かりと朝日夕日が綺麗だった。9月平日の休みは学生の特権。行楽の波に飲まれることなく、静かに美しい風景に浸かることができた。(2014年です)

去年初秋,我趁着暑假去了日本东北登山,此后又去铁路旅行, 目的地是本州岛最北端叫竜飞崎的海角。从竜飞崎隔海相望, 北海道的岛影清晰可见。被朝阳和夕阳染红的海洋与天空以及晚上看到的渔火都非常美丽, 给我留下难忘的印象。在日本9月工作日放假的只有我们大学生。在游客非常少的环境下, 我充分地感受到了东北初秋之美。  

 

  • 行程

9/20 盛岡~八戸駅▲0

9/21 ▲0~陸奥湊駅~舘鼻岸壁市場~青森~三厩~龍飛崎▲1

9/22▲1~青森~大館~盛岡~花巻~福島▲2

9/23▲2~上野

  • 盛岡~八戸

下山したものの北東北の9月下旬はすっかり秋だった。半袖では寒く震えが止まらない。東京に戻りたくなってきた。しかしせっかく盛岡まで来たのである。ここで帰ってしまうのは勿体ないなぁととりあえず名物の冷麺を食べながら色々考える。

我在八幡平溯溪之后下山回到了盛冈。9月下旬的东北相当寒凉,穿著短袖衣服的我一下面包车就感觉到扑面而来的寒意, 身体冷得发颤。这使我一时产生直接回东京去的念头, 可是既然来到东北, 急急匆匆赶回去就太可惜了。我一边吃着盛冈特色的冷面一边想去哪里, 最后决定去本州岛最北端的龙飞崎

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結局、北へ進み本州最北端の龍飛崎を目指していくことにした。龍飛崎は北へ突き出した津軽半島の先端であり、そこからはきっと綺麗な夕日と朝日が見られるはずである。決めたからには行動は早かった。「宮沢賢治全集7」を駅の書店で見つけて旅の友にと購入し、みどりの窓口北海道&東日本パスを手に入れ、売店南部美人カップ酒を買って八戸行の列車に乗った。

关于实惠的铁路通票的信息,请看这篇文章的最后边。

 列車は次々と乗客を降ろしていった。静かになった車内の中でしんみりと南部美人を飲み、仮眠を取った。

列車はやがて八戸駅へ着いた。

我马上行动起来,在火车站书店买了宫沢贤治全集,在小卖部买了名叫 “南部美人” 的清酒,带着这些东西坐上往八户去的列车。列车乘客特别少, 车内十分寂静, 只有车内的广播声音在回响。我一个人静静地喝 "南部美人" , 不久本身疲惫的我不知不觉入眠了。到八户站的时候,外面的冷气让我一下子醒了过来。我摇摇晃晃地下车。

さぁいよいよ青森県かと駅のホームに降り立った瞬間鳥肌が立った。寒い・・・。9月下旬の北東北の夜の寒さが堪える。ザックから急いでフリースを取り出して着ようとするとまだ乾いていなかった。 仕方がない。。何とか寝床を探さねばとウロウロしていると、連絡通路のような場所に出た。風が吹き抜けず周囲より暖かい。目立たないところでザックをおろし、銀マットを敷いた。6日間の山行ですっかり藪の匂いが染みつき湿ってしまったシュラフに入る気がおきず、シュラフは側で乾かしておくことにしてそのまま床に横たわった。

 

 が、寒くて全く眠れなかったのでコンビニへ暖かい飲み物を買いに行き、ふと目に付いたいかがわしい漫画を熱心に読んでしまい何となく後ろめたい気持ちになり、店員の姉さんの東北弁に少し心動かされ、帰ってきたがやっぱり眠れないのでずっとラジオ深夜便を聞いていた。

外边冷得实在受不了了, 于是从背包里拿出了抓绒衣。可是抓绒衣居然还没有干,还是跟在山上的时候一样潮湿。我感到闷闷不乐,可也无可奈何。 我只好哆哆嗦嗦着在车站里寻找适合睡觉的地方, 过会找到了一个比较暖和又隐蔽的, 风也吹不过来的场所。我想着终于能休息一会了, 可发现睡袋还在发潮,使得已经十分疲惫的我仍然睡不着。于是我去附近的便利店打发时间, 等待睡袋变干。因为我实在太累了, 没有精力看一般的小说之类, 结果我在无心中拿起了黄色漫画。我认真地看了一遍,看完后我后悔极深, 陷入了自我嫌恶中。 因为如果只看了黄色漫画就离开便利店我也太不好意思了, 所以我买了瓶咖啡。结账时在柜台的姑娘说的东北方言好可爱, 我的心又被扰乱了。我一直都想着这种事, 真是太傻了。我回到原处,铺上简单的垫子, 躺在上面闭上了眼。我的睡意慢慢地增长, 最后战胜寒气睡了大概两个小时。

9月21日。寒さに眠さが勝って気が付けば2時間ほど寝ていたが、無事起床できたのでJR八戸線の始発に乗って陸奥湊の市場を見に行くことにした。列車に乗り込むと外は気持ちの良いほどの快晴であった。爽やかな青空の下では遠くに見える海沿いの工場の煙ですら美しく見えてしまうから不思議なものである。

9月21号。早晨麻利地起床,坐JR八户线的首班车前往陸奥湊。在湛蓝的天空下,车窗外的风景十分优美,就连远方临海工业区的排烟也显得美丽。

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陸奥湊は日本有数の漁港八戸を代表する港であり、駅前には魚を売る広大な市場が広がっている。今日は日曜日なので駅前の市場は閑散としているが、代わりに日曜日は港の岸壁で大規模な市が開かれる。総出店数300を越えるこの市場には魚屋を筆頭に海藻屋、パン屋、焼き鳥屋、花屋、野菜屋、果物屋などがずらりとテントを連ね、大勢の市民の車で岸壁のスペースは埋め尽くされていた。見知らぬおばちゃんがペラペラのサンダルを履いている僕を見て「足冷たくねえか?こんな寒い日に。」と笑いながら声をかけ、旅行に来ていた札幌の大学生はその辺のおばさんにあけびの食べ方を教えてもらっていた。それにしても東北のおばちゃんは当然こてこての東北弁であるわけだが、東京から見るとその東北を挟んでさらに彼方に位置するはずの札幌の人間のイントネーションがほぼ標準語のそれに近かったのは、どこか解せない感じがした。また、ここの市場を歩いていて面白いなぁと思ったのは挨拶が「いらっしゃいませ」ではなく「お早うございます」であることである。よそよそしさを感じず、温かさを感じる。店に立っている人に若い人が多いのも特徴だろう。5歳くらいの子が親を手伝って接客していたり、高校生くらいの少年が母親と共に焼き鳥を焼いていたりする店もあったりしてどこかほのぼのとした感じが漂っている。ぷらぷらと歩いて結局温かいせんべい汁をすすり、カラスガレイを頬張り、林檎を買って帰った。美味しかった。

八户市以其全国排名头几位的水产业闻名,其中陸奥湊是具有代表性的渔港。星期天在码头有早市,摊子一共有300多个,以卖鱼的为主,以及从卖海藻,水果,蔬菜的到卖面包,花卉,烤肉之类的应有尽有。众多市民聚集在这儿,整个码头似乎也变成停车场和市场,挺热闹的。当地人非常亲切,有一位大妈看到我穿着单薄的草鞋就说;早上这么冷,你的脚不感觉冷吗?。我还看到一位阿姨给几名来自北海道札幌的游客解释怎么吃木通。这时有一个事情让我感觉奇怪,就是当地的东北人带有浓郁的东北方言,而离东京更远的北海道人说话却跟标准话差不多。语言的差异不仅是地理因素带来的,还有历史因素对其影响也极大。此外他们还不说 “欢迎光临” ,而说 “早上好”,由此可以知道这所市场是贴近市民生活的。另一个特点是给父母帮忙的年轻人比较多。我甚至看到有一个看上去五岁左右的小孩接待客人,高中生跟母亲一起卖烤肉这种场景也处处可见。我买了这里特色的煎饼汤,烤鱼和苹果,望着太平洋作为早餐吃。

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  • 青森

駅へ戻り、八戸を経由して青森行の列車に乗り込んだ。青森は青函連絡船の基地であり、今でも函館へのフェリーが発着する港町である。駅は港のすぐ手前にある。一帯は再開発が進んでいるようであるが、駅前の大通りに良さげな店を発見した。一つ目は「おさない食堂」。二つ目は「駅前珈琲店」。昼食時にはまだ早いが、無性に帆立が食いたくなったので「おさない食堂」に入った。このお店は非常にメニューが豊富であり、うに丼やいくら丼といった観光客が喜びそうなメニューだけでなく、手頃な値段のうどんや焼魚定食といった地元民が普段使いするようなメニューまで幅広く揃えているようで好感が持てた。結局「貝みそ焼定食」と「ほたてのひも刺身」を注文した。合計1230円。これが驚くほど美味しかった。貝の形の器の中に味噌味がついた卵でとじられた帆立が一杯に入っており、中心には少量の雲丹が乗っていた。旨味が凝縮されたその料理の美味しさに思わず唸った。ひもの刺身も食感が楽しく、大満足で店を出た。

回到陸奥湊车站坐上了开往青森的火车。青森是青函(青森⇔函館)联运船的起点站。1988年青函隧道开通之前这里没有连接本州与北海道的铁路,所以当时要去北海道的乘客都在这儿换乘船渡海。火车站就在码头的对面。附近一带看上去近几年经过重新开发,与其他的许多中小城市一样没有个性。可是我在车站附近的街道发现了不错的饭馆和咖啡店。虽然吃午饭时间还早,但因为我突然心血来潮想吃青森特产的扇贝,我于是进了那家叫おさない食堂的饭馆。这家饭馆菜的种类非常丰富,从游客喜欢的各种生鱼片盖饭到经常过来的当地人会喜欢点的烤鱼套餐和乌冬面都有。我点的菜是,用中文怎么说呢... 扇贝的刺身和一种鸡蛋扇贝酱汤。刺身口感很好。酱汤汤汁里边富含扇贝的味道,而且上面还添有海胆,真是大饱口福。

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さて、いよいよ龍飛崎を目指してJR津軽線に乗り込む。車窓には半島の脊梁山脈を背景に収穫期を迎えた稲穂が輝いていた。向かいに座っているお婆さんは孫を2人連れていて、赤い風船で遊ぶ孫達を優しく見守っていた。ほのぼのした気分になりながら仮眠を取った。目を覚ますと車窓には陸奥湾が広がっていた。初めて眺める陸奥湾は午後の光を受けてどこか寂しげな深青色をしていた。蟹田駅にて乗り換え。ここ蟹田で函館に向かう線路と津軽半島先端の三厩に向かう鉄路が分岐する。三厩に向かう鉄路は、少し内陸に入った。窓を全開にし、外の景色を眺めた。列車は線路脇に生えたススキを掻き分けるように進んだ。

接下来我坐JR津軽線津軽半岛北端去,在车内对面坐着一个老太太,她带着两个小女孩,脸上带着温和的笑容,在一旁看她们拿红色的气球玩儿。我看着也感到温暖,在车上摇晃着睡了午觉。在蟹田站换了一次火车,从这儿起两条铁路就分开了;一条是经过海底隧道去北海道函館的,另一条是去半岛北端的。而我要去半岛北端竜飛崎。我偶尔睡醒把迷茫的眼神投向窗外,有时看到了在下午的阳光下呈着深青色的海湾,有时也看到了迎来丰收期的金黄色的田园。外边美丽的风景使我渐渐地清醒过来,我大打开窗户,从窗户探出身子吹着凉风往外望。芒草沿着铁路两边茂密生长,火车把芒草推开着行进。

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やがて汽笛がボーっとなり何事かと思うと凄まじい轟音が響いた。トンネルに入ったのである。トンネルを出ると辺りはいつの間にか湿地帯となっており、また列車が汽笛を鳴らした。しかし今度は様子が違ったようである。汽笛は断続的に何度も鳴らされ、やがて列車が急ブレーキをかけて停止した。乗客は皆顔を見合わせ「何だ何だ??」という顔をしている。しかしそれは心配しているというよりはイレギュラーな出来事に対するワクワク感を隠し切れないような種類のものであった。ある乗客が列車の先頭の窓を見に行ったのを契機に数人が一緒に見に行ったが、皆、「よくわからん」という顔で戻ってきた。しばらくして列車は再び動き始めた。乗務員による放送があり、何か話しているようだったがイマイチ聞き取れなかったので結局何が起こったのかわからず仕舞いである。恐らく動物と衝突しそうになったという類のものであろう。そうこうしているうちに北海道新幹線の建設現場と並走するようになり、駅のようなものが見えた。こんな民家も疎らな個所に新幹線駅などできるものかと思ったが、何気なく今朝読んでいた青森の地方紙「東奥日報」にそんな話があったような気がして読み返してみると確かに新幹線駅ができるのであった。そうこうしているうちに列車は再び海岸線に出た。空気は澄み、龍飛崎に行くまでも無く車窓から北海道の海岸線がくっきり見渡せた。そうしてどん詰まりの三厩駅に着いた。

突然汽笛响了,不久又有轰鸣声吓了我一大跳,原来是火车进入了隧道。过会儿汽笛再次响起,但这次与前一次不一样,汽笛断断续续的响了好几声之后,火车急停车。有意思的是被耽误时间的乘客们都没表现出不满,而且他们的表情表明他们因这不寻常的体验反而兴奋起来。几名乘客陆陆续续往车厢最前边去看是怎么回事儿。最后原因不太清楚,反正可能是为了免于撞上野生动物什么的吧。 

火车又出发了,与正在修建中的北海道新干线平行并走,途中在一个偏僻的地方我看到了像新干线站一样的建筑。我当初可不相信在人口这么稀少的地方会有新干线站,以为是一种水利设施什么的,可在当天早上的报纸上还是发现,出于各种方面的考虑在半岛内居然真的建设了。虽然好奇怪,但是毕竟许多铁路建设是与政治离不开的。这样一路下去,终于到了JR津軽線的终点三厩站。

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  • 龍飛崎

駅前ではバスが列車の時間に合わせて待機していた。このバスは観光地にありがちなぼったくり価格バスとは一線を画しており、龍飛崎まで30分弱の道のりをたったの100円で乗せてくれる非常に良心的なバスである。バスはくねくねと細い道を進み、西方の崖が切り立ってきた頃、龍飛崎に着いた。

大巴停在了车站对面等待下火车的乘客来换车,我和2,3位乘客便坐了上去。一般来说,去景点的大巴车票都非常贵,可这辆大巴不一样。它开了将近半个小时,而车票却仅仅是100日元,可以说是有良心的大巴。大巴开过弯弯曲曲的窄路,到达了龙飞崎的悬崖。

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早速灯台を訪れ、周囲を見下ろした。北海道の松前半島や東方の下北半島の海岸線がくっきりと見渡せる。眺めに満足してしばらく周辺を歩いているとススキに囲まれた遊歩道に出た。西の海岸線へ向かって下って行くその遊歩道からは夕日が非常に綺麗に眺められそうであった。そんな景色を眺めていると自重するはずだったのに無性に今晩も酒が飲みたくなってしまい、閉店間際の売店にビールを求めて駆け込んだ。350ml缶が300円と少し高いが仕方がない、こんなことなら青森駅で買い込んでおくべきだったかと思いながら一本手にすると、売店のおばちゃんが「おつまみが必要だろうから」と言い「これあげる、今日はもう最後だから」と烏賊の下足焼きをくれた。嬉しくなって意気揚々と再びススキの揺れる遊歩道に戻った。太陽がどんどん低くなり、空は黄色から赤色に染まり始めた。風が強くなってきた。夕焼けを眺め、海に向かってコブクロの「轍」を口ずさんだ。

在龙飞崎最好的眺望点设有灯塔,从那儿隔海相望,北海道的松前半島和青森县的下北半岛清晰可见。我在附近发现了适合散步的小径。小径两边茫草茂密生长,涵盖着斜坡。我看着马上要落入西海的夕阳,突然想喝酒,便赶紧去快要关门的小卖部买了瓶啤酒。跟城市里比起来,价格贵得多,但也没办法。可是突然有个惊喜,小卖部的阿姨说因为我是那天的最后一个客人,所以免费可以给我剩下的烤鱿鱼。我高兴地回到小径,哼着日语歌曲看夕阳西沉。

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やがて夕日が沈んだので満足して灯台前の展望台に行き、そこで一晩過ごすことにした。空はすっかり暗くなっていた。松前半島にはオレンジ色の町の明かりが沢山灯っており、遥か北東方の函館方面の空はLEDのような色に明るくなっていた。日本海沖には沢山の漁火が見えた。また、北海道の側から沢山の漁船が漁火を点けながら津軽海峡へと出航しているようであった。龍飛崎の灯台も明かりが灯り、周囲の海域を煌々と照らし始めた。様々な場所からそれぞれ意味合いの異なる光が発せられていた。そして暗闇の中でそれぞれの光が共鳴し合い綺麗だった。そんな景色を眺めながらビールを飲んだ。そして烏賊をつまんだ。辺りは更に暗くなり、星が輝きはじめた。寒くなり、同時に無性に寂しさのような感情に襲われて胸が痛くなった。シュラフにくるまると何時の間にか寝ていた。

日落之后我决定在灯塔旁边的眺望台过一夜。周围渐渐昏暗起来。在北方的松前半島,民居区亮起了暖色的灯光。东北方的函館那边的天空不知为什么被染成了寒色。西边日本海(韩国人所说的东海)的遥远海面上也亮起了渔火。眺望台旁边的灯塔也亮起灯照射着津轻海峡一带,加上天空上也出现了一颗颗星星。从不同的地方发出了含义不同的光亮,它们在夜里的黑暗中共鸣。我喝着啤酒,吃着鱿鱼思考。随着气温的骤降,强烈的孤独感突然袭我而来。我觉得受不了了,便裹在睡袋里。不记得什么时候睡着了。

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9月22日。朝起きると、東の空が少し白みはじめていた。空はどこまでも爽やかだった。朝日が出るのをゆっくり待った。待っていると腹が減ってきたので、残っていた唯一の食糧である柿ピーを朝食代わりに貪った。わさび味。

亀田製菓 亀田の柿の種わさび6袋詰 192g×6袋

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9月22号。天高气爽。我凌晨起来开始等待太阳出来。此时我感到了肚子饿,可背包里却只剩下了一点零食了。我只好把它作为早餐吃掉了。

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やがて太陽が海の向こうから姿を現した。暇なのでラジオをつける。北海道の放送がすごくクリアに聞こえる。北海道の道路情報、北海道の天気、気温・・・。今すぐ北海道に行きたい衝動に駆られる。けれど時間も金も無くなってしまった。名残惜しい気持ちで北海道を遠望し、とぼとぼとバス停に向かうとちょうどバスがやってきたので北を背にして三厩に戻った。

不久日出了。我嫌周围太安静,于是打开了收音机。虽然还在青森县,北海道广播电台的声音居然能听得非常清晰。听到北海道的交通情况,天气预报之后,我真向往北海道那块土地,可因为已经没钱没时间,无法继续旅游。我远望着北海道对自己说“在不远的未来肯定再有个机会”,便坐上正好开来的大巴回到了三厩

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再び列車に戻って青森に戻る。青森に着くと「駅前珈琲店」に入りサンドイッチを食べ、珈琲を飲み、東奥日報を読んだ。もう帰ろうと思った。いつまでもブラブラしているわけにはいかない。

三厩我又坐上列车回到了青森,在“駅前珈琲店”看着报纸吃了三明治,喝了杯咖啡。我想我不能这样徘徊下去了。

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  • ローカル線に揺られて

弘前、大館、八幡平、安比高原・・・・・ガタンゴトンと過ぎていく。大館で途中下車して比内鶏の親子丼を食し、たまに思い出したように起きて窓の外の穀倉地帯の風景を眺めた。

弘前、大館、八幡平、安比高原・・・・・列车慢慢地前进。在大館下了一次车吃了“親子丼”。

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 だんだんと風景に広がりが出てきたところで帰宅する学生の乗り降りが多くなり、やがて盛岡に着いた。盛岡駅で一旦途中下車する。つい2日前に同じ場所にいたはずなのに何故か違う場所のように思えた。

盛岡で試しに列車の時刻を調べてみるとその日中に帰京することは不可能であることがわかった。仕方ない、福島か郡山あたりで寝よう。盛岡から立派な快速列車に乗り花巻に着く。ちょうど飯時だったので花巻で途中下車して適当にブラブラと食堂を探した。本当はイギリス海岸まで行こうと思ったけどやっぱり遠すぎて途中でやめた。第一、夜に行くべき場所でもない。飯を求めて駅の方に戻って、途中で看板に惹かれて何となくある定食屋に入った。そこででてきた料理は驚くほど繊細だった。こんなお店がもし近所にあったらどれだけ幸せなことだろう。

福島に着いて、寝られそうな場所を求めて徘徊した。飲食店やら入浴施設やらがあって、人気のないところがなかなか見つからない。更に付近は目つきの悪い人が歩いていて怖い。何とか適地を見つけてそこに銀マットを敷いてシュラフに入って寝た。

到达盛冈-这次旅行的起点-的时候,不知为何这座城市显得与两天前稍微不一样。我继续坐列车,在一座叫花巻的城市吃了朴素而精致的日料,在由于核电站事故而顿时出名的福岛露宿。

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f:id:toyojapan1:20150819165245j:plain 9月23日。昨日の龍飛崎での清々しい寝覚めに比べると何と興ざめな寝覚めであることだろう。殺風景にもほどがある。始発に乗り、郡山を過ぎ、白河の城跡を眺め、安達太良、日光連山を右手に見るとやがて風景が良い意味でも悪い意味でも関東の色彩を帯びてきた。どこの駅だったか忘れたが急いで駅蕎麦をかきこみ、また列車に乗って眠り、じきに上野に着いた。

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上野から家まで重い荷物を背負って徒歩30分。山では30分なんて何ともないのに街だと妙に堪える。いつものハンバーグ屋で久しぶりにハンバーグを食べて、満足してから狭苦しい家に帰った。

9月23号。福岛火车站附近没什么情趣,睡醒的时候觉得这地方比昨天的龙飞崎无聊得多。我又坐了几个小时列车,直到中午才到达东京的上野站。从上野站到当时我住的地方要走大概半个小时的路。虽然登山时走半个小时算不了什么,但在城市里背着大包走路还是有点痛苦。好不容易到了家附近常去的汉堡排店,吃得过瘾之后我便回家了。

  •  INFORMATION

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日本铁路通票 | JAPAN RAIL PASS

日本铁路通票是针对外国居民销售的全国通票。虽然规则稍微复杂一点,但是对于想乘坐特急列车与新干线旅游的人非常实惠。有中文网站。

“北海道&東日本PASS” 是我在这次旅行中我使用的通票。在JR东日本,JR北海道以及几家公私合营铁路公司管辖范围内可以使用。通票利用期间只限于暑假,寒假以及春假的时候。有效期限为从通票使用开始日起连续的7日期间,价格仅仅是10290日元!日本的列车主要有四种;普通列车,快速列车,特急列车以及新干线。后两者除了普通运费之外还需要花特快运费。用本票只可以乘坐前两者,也就是指乘坐时不需要花特快运费的 “普通列车” 和 “快速列车”。因为目前只有日语网站,如果感兴趣欢迎问我

JR集团和几家公私合营铁路公司的全国通票。它名叫“青春18”,不过你可以放心,购买时没有年龄的限制。用本票也只可以乘坐普通列车和快速列车。利用期间为暑假,寒假以及春假,分别1个半月左右。我刚才介绍的 “北海道&東日本PASS” 一旦开始使用有效期间不长(连续7天),而本票在利用期间之内的任意5天可以使用。因此,用本票你可以制定更灵活的计划。售价仅仅是11850日元。因为目前只有日语网站,如果感兴趣欢迎问我。