台湾東北部の山地は標高こそ高くないものの、登りごたえのある山が多い。特に海岸沿いは強い東北季節風の影響を受けるため、植生が草原と低潅木を主としており展望が頗る良い。奇岩の多い地質と相まって、日本ではなかなか見ることのできない風景を作り出している。
臺灣東北角山地雖然海拔不太高,但有許多值得去爬的地方。尤其是在面海山坡,因為受到東北季風的強烈影響,植被以草原和低矮灌木爲主,展望絕佳。加之,由很多奇形怪石構成的地質造就出在日本幾乎看不到的特殊景色。
案内してくれた台湾の友人の皆様、本当にありがとうございました。
非常感謝引導我的朋友們!
海抜0mからスタートする。通りかかったお婆さんが「海で遊ぶなら安全に気をつけなさいよ」と言ってくれた。
下公車後,在公路上遇到的老太太提醒我們說;”在海邊玩要注意安全哦“ 。我覺得有一點funny,我們是去登山的呢。可是她說得也沒有錯!不管在哪裏玩都要注意安全。所以我謝謝她的好心。
精銅所跡を右手に沢沿いを歩く。工場の廃墟は確かに味があると思うが、同時にその劣悪な労働環境に思い到り、そして決して免れられない自然破壊に対して複雑な心情を抱かずにはいられない。
溪流左岸是被廢棄的煉銅廠。雖然好有味道,一想到當時工人的勞動環境以及對自然的破壞,我心裏就有點複雜。這個社會真的充滿很多矛盾呢。
適宜沢を渡渉しながら進み、沢が大きく西にカーブするところで露岩帯をつたって尾根に登る。
從溪流往西曲折的地方陡上峭壁。
露岩帯を登りきると、これから先に続く稜線が眺められる。この写真、我ながらすごく嬉しそうな顔をしていてちょっと気持ち悪い。
峭壁到了頭就能看到我們要走的稜綫。跟臺灣的登山女孩合照的我笑得很開心,連自己也覺得有點不好意思。
脇の沢はまるで上越の多雪地帯のような渓相だ。
旁邊峽谷有點像日本多雪山區的面貌。
草原と低潅木からなる植生。
植被以五節芒和低矮灌木爲主。
この方向に100キロ少し行けばもう与那国島。以前は活発だった八重山と台湾の往来に思いを馳せる。
往這個方向隔著100多公里就是沖繩的與那國島,以前頻繁的交流已成爲遙遠的記憶了。
高度感満点のスリルある稜線が続く。
右端の海が茶色に染まっている場所は「陰陽海」と呼ばれる。酸化鉄の色である。手前の突起状の山が無耳茶壷山、奥の火山状の山が基隆山。
無耳茶壷というネーミングはいかにも中華的で面白い。
無耳茶壺山,基隆山,陰陽海。無耳茶壺這個山名很有趣,可能是臺灣人特有的創意吧。
短柱山茶 Camellia brevistyla
野生の茶の一種。種子を絞って得られる茶油が古くから利用されてきた。茶油は知る人ぞ知る健康志向の食用油である。
是一種原生山茶,早期即被民衆栽培,收取種子用來榨油。茶油被人們視爲對身體健康很有好處的食用油。
紫背草 Emilia sonchifolia var. javanica ウスベニニガナ
台灣佛甲草 Sedum formosanum タカサゴマンネングサ
海岸の岩場などに生え、春に黄色い星状の花を咲かせる。多肉質の葉を持っていて、多少水が無くても生きのびられる生命力の強さが「マンネングサ」の名の由来である。日本では絶滅危惧Ⅱ類に指定されているが、台湾では分布地域・数共に豊富である。
在臺灣北部岩岸海濱常見的植物之一。在春天開星狀黃色的花。佛甲草因爲在葉身能儲存不少的水分,它生命力堅強,所以有“マンネングサ(萬年草)”的日文名。這物種在日本被列為準滅絕危懼,而在臺灣分佈廣泛。
下山してきた。穏やかで平和な夕方の訪れだ。
下山到金瓜石了!下午的太陽有著平穩的光彩。
夕日に照らされる九份の町並み。
在晚霞中的九份讓陽光映照得很美。
芋圓
第一次吃了芋圓!很好吃!
バスに乗って台北に戻る。途中で日本人の女の子2人が困っていたので案内をしてあげた。すると台湾の友人に冗談で「女の子が可愛いから優しくするんだろう。」と言われたがそれは違う。ずっとニコニコしていた彼の方がよっぽどの変態であることを自覚した方が良いと思う。
その後市内の火鍋店「老四川」にて打ち上げ。臭豆腐と豬血、ご飯はお代わり自由。
坐公車回臺北,幫了兩位日本女孩乘坐對的公車時,我朋友開玩笑說;“因爲那兩個女孩好可愛所以你才對她們那麽熱情吧”。並不是!你才是變態!
之後在市内的火鍋店吃了慶功宴。
左側は辛すぎて初めの一口はどうしても咳き込んでしまう。
左邊實在太麻辣,我吃一口幾乎不能不咳嗽。可是這家的豬血真的不錯!
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感想
長靴で颯爽と岩場を駆ける台湾の山ガールは強い。日本の山ガールでは太刀打ちできないのではないかと思った。
臺灣的登山女孩都穿著雨鞋英姿颯爽地走過岩脊,真的好厲害哦!日本登山女孩也許沒有一個比得上她們。。。
台湾では多くの登山者が長靴で登山している。「湿度が高くてぬかるんだ道が多い台湾の気候に適しており、その上圧倒的に安い」とよく自慢される。しかし①つま先の保護機能が劣るのではないか②強度に不安はないのか、などなど疑問は残る。
日本では「登山」という文化の中で長靴を履く人は少ないが、舞茸採りであったり渓流釣りであったり、ある程度生活に根ざした「山歩き」の領域では長靴はよく使われる。
長靴の方が足裏感覚に優れているし、登山に使うのも悪くない選択ではある。長距離歩くのは少し疲れるかもしれないけれど。
臺灣的很多登山客穿著雨鞋登山。對他們而言,因爲臺灣的氣候潮濕,地面泥濘,所以雨鞋最合適,而且關鍵是雨鞋很便宜。可是在像我這種穿習慣登山鞋的人看來,即便雨鞋能防水防泥,它也不能保護腳尖,耐用性不夠強。登山鞋能減輕疲勞,適合走比較長的時間,比較長的距離,而且能保護雙腳。
在日本差不多所有的登山客都穿著登山鞋,不過很多採集蘑菇或者去溪流釣魚的人時常用雨鞋。他們用雨鞋的道理是跟臺灣登山客一樣。應該承認,登山鞋太硬了、腳底幾乎沒有感覺,這樣又不舒服又危險。
所以結論就是有好有壞吧。
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INFORMATION
台湾の東北角は雪山山脈が海に落ち込む場所にあたる。海岸沿いの植生と地形は、JR五能線沿線もしくは積丹半島を少し南方的にしたような雰囲気。台北から海岸沿いに宜蘭方面に向かうバスに乗って、1時間半もあれば着くことができる。
今回行った黄金稜線は景色は綺麗だが、毒蛇が生息していたり(ネット上に噛まれた記録がある)するので単独で行きたいとはあまり思わない。また、一般的な話として台湾で秋に低中海抜の山を登る際は蜂が多いので注意が必要である。
近くにはクライミングの場所として有名な龍洞、景勝地として有名な鼻頭角などがある。