通訳案内士試験(英語)のための効率的な英語勉強法

 11月末にふと予定表を見ると12月4日に通訳案内士(英語)の二次試験の予定が入っていることに気づいた。昨年は12月中旬にあった記憶があったので、もう少し先だろうと油断していたらあっという間にやってきた。

 最近英語に触れる機会が学業・趣味を通じて全然無くてかなり不安だったので、とにかく試験現場で恥をかかないように直前の詰め込み勉強で間に合わせる方法を考えた。

  • 教材

DVD>NHKテレビトラッドジャパン v.1 (<DVD>)

DVD>NHKテレビトラッドジャパン v.1 ()

 

  通訳案内士試験で聞かれる可能性のあるテーマは膨大である。だから様々な日本の事象について広く浅く知識を仕入れ、かつそれを英語で説明できる状態にしておかなければいけない。この目的を果たすために最も優れた教材(と思うの)が「トラッドジャパン」である。トラッドジャパンとは、2009年から2013年までNHK教育で放送されていた番組であり、98テーマにわたる広範なテーマの日本文化紹介を行っている。能・歌舞伎・落語といった伝統芸能のテーマから、弁当・漫画といった現代的なテーマ、金沢・鎌倉・東大寺桂離宮といった代表的な観光地の紹介に至るまで、扱うテーマは多種多様である。

 1回の番組は20分で構成され、番組の最初と最後に、ある一つの事象についての3分間の英語ナレーション付き映像(1回目は日本語訳字幕、2回目は英語字幕)が放送される。そしてその合間で日本人の番組講師とイギリス人のコメンテーターが該当テーマについてフリートークをしたり、役に立つ表現をピックアップして説明したり、単語の語源から見える東洋と西洋の文化の違いを説明したりする。

 この教材が使いやすい点は

①各事象を説明する英文が短すぎず長すぎない丁度良い情報量である
(※)試験本番では一つの事象について2分間で説明することを求められる。3分間の英語ナレーション付き映像はちょうど必要な量の情報をちょうど良い程度の詳しさで提供してくれていると言える。

②映像と共に英文が流れるので、頭の中にイメージができる
(※)日本人と言っても、伝統文化に精通しているとは限らない。映像と英単語が頭の中で結びつくことでより効果的な学習につながる。

③使われている英文が美しい。簡潔で洗練された綺麗な英語が使われている。

  • 勉強法

①まずは番組を見る。時間が無ければ番組最後の3分間のビデオクリップ(英語字幕付き)の部分のみ見る。

②単語帳+整理ノートを作る。↓自分が作ったのはこんな感じ

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 自分で単語帳を作ることで初めて頭の中が整理されていく。だからこういった作業は手間を惜しまずやった方が良い。

 まず映像内で出てきた単語のうち

・知らなかったもの
・見たら何となくわかるけれど自分で話すことのできなさそうなもの

をピックアップして、単語・日本語訳・使用例の順番でまとめていく。僕は今後プリントアウトして赤い下敷きを使って勉強することもあるだろうと思って、該当単語を赤色で色付けしておいた。

 そして、下の欄に

・文中で出てきた使えそうな表現
・実際に自分がそのテーマで説明を求められた時にどのような構成で説明するか

を簡潔にまとめておく。

③2分間測って自分であるテーマについて話す練習をする。

スピーキング練習の際、自分が単語帳や整理ノートにまとめた内容が非常に役に立つことを実感するはずである。

  • 本番

 初めの2~3分は口ごもってしまい完全に駄目だった。後半と質疑応答はうまく行ったけれど取り返せなかった可能性が高い。

  • 一問目

 試験官が日本語で読み上げた文章をその場で英訳して、1分間程度で説明する問題。

これから寿司飯の作り方を説明します。まずご飯を固めに炊きます。炊き終わったらご飯を桶に移します。そして寿司酢をへらに伝わせながら加えます。酢を注いでからすぐに混ぜ合わせてはいけません。酢とご飯を馴染ませるために5秒ほど待ってから混ぜ合わせて完成です。

「へら」をうまく説明できず、言い淀みながら自信のない説明をしてしまったのが悪い印象を与えただろう。その他は可もなく不可もなくといった感じ。

  • 二問目

 日本文化に関係する3つのテーマから1つを選んで、2分間の英語で説明する問題。その後試験官からの質疑応答に答える。今回提示されたテーマは以下の通り。

神社、日本の家族について、あともう一つのテーマ(忘れてしまった)

僕は神社を選んだ。

 前半は「神社とは、即ち日本固有の宗教である神道の信仰の場所である」ということを説明しようとしたが語順がバラバラになり、そして急に単語が出てこなくなってかなり聞き取りにくい英語になった。追い打ちをかけるように日本人試験管の顔が曇る。この時点で確実に落ちたと思った。

 後半で何とか巻き返して神社の建物の構成(鳥居、参道、手水舎、本殿)や参拝の仕方について簡潔かつ適確に説明できたのは良かった。質疑応答でも式年遷宮の意義や春日大社の鹿などについてしっかり説明でき、自分も試験管も笑顔で終えられたので良かった。

  • 反省

①2分間で神社について説明するパートでは、「2分」の時間感覚がわからなかったから説明内容をうまく構成することができなかった。試験官が時間を気にしはじめるのを見てはじめて「多分これで2分くらいなんだろうなぁ」と思って説明を切りあげたので、もしかしたらかなりタイムオーバーになっていたのかもしれない。

そもそもそういったタイムマネジメントができてこそガイドなのであって、「とりあえず行ってみたら何とかなるかなぁ」と思って試験に臨んだのはプロ意識が低すぎたかもしれない。

②試験の準備を始めたのが遅すぎた。単語帳+整理ノートは結局10テーマ分くらいしか作れなかったし、見直す時間もなかった。当然自分で2分間のスピーキング練習をすることもほとんどできなかった。本来は1次試験が終わった8月末から3ヶ月程度かけてコツコツ単語帳を作って、後は繰り返し見直しながら練習するといったくらいの用意周到さがあるべきだった。

もちろん限られた時間の中でできる限りのことはしたが、それでは駄目だ。

試験や人生を舐めてはいけない。

→結果は合格していた。