水芭蕉満開の尾瀬

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梅雨入り前の6月上旬、両親と妻と一緒に尾瀬に行ってきた。

ダケカンバの新緑と深緑色のオオシラビソからなる針広混交林に囲まれた湿原は、白色の水芭蕉、黄色のリュウキンカ、薄紫色のタテヤマリンドウと桜色のタカネザクラに彩られており、郭公や鶯などの鳥が春を謳歌していた。日曜日と平日の木道には人が少なく、時間によっては広い湿原を半ば独占しながら歩くことができたのでとても気持ちが良かった。そして何よりも、天気に恵まれる中、両親と妻と一緒に散策することができたのが嬉しかった。

今回は1日目に檜枝岐村に入り、2日目は沼山峠から尾瀬沼を散策、3日目には尾瀬ヶ原から三条の滝方面を歩き、4日目に裏燧林道を通って御池の登山口まで戻った。

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ダケカンバの新緑が目に鮮やかである。水芭蕉の一面の群生もまた見事@大江湿原

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ミネザクラと燧ケ岳@尾瀬沼南岸

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木道を歩く2人@沼尻

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盆地状の地形の尾瀬は、天気の良い日の朝によく霧が立つ@尾瀬ヶ原

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水面から霧が立つ幻想的な朝@尾瀬沼山荘前

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宿泊した尾瀬沼山荘は燧ケ岳を正面に臨む絶好の位置にある。面白いのは、尾瀬沼山荘は群馬県側なので、山小屋に張られたポスターの類も全て片品川流域を紹介するものであり、置かれたグラスもぐんまちゃんのデザインであることだ。

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一面の湿原に咲く水芭蕉も良いが、個人的には沼沿いの湿原に人知れず咲く水芭蕉が一番綺麗に思える。@尾瀬沼南岸

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川沿いの拠水林と至仏山尾瀬ヶ原

植物

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リュウキンカ Caltha palustris var. nipponica 立金花

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タテヤマリンドウ Gentiana thunbergii var. minor 立山龍膽

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オオバタチツボスミレ Viola kamtschadalorum 大葉立壺菫

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エゾムラサキ Myosotis sylvatica 蝦夷

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イワナシ Epigaea asiatica 岩梨

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ムラサキヤシオツツジ Rhododendron albrechtii 

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ヒメシャクナゲ Andromeda polifolia 姫石楠花

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タカネザクラ Cerasus nipponica 高嶺桜

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シラネアオイ Glaucidium palmatum 白根葵

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トガクシショウマ Ranzania japonica 戸隠升麻

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コミヤマカタバミ Oxalis acetosella 

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キヌガサソウ Kinugasa japonica 衣笠草

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 ミツガシワ Menyanthes trifoliata 三槲

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ワタスゲ Eriophorum vaginatum 綿菅

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オオカメノキ Viburnum furcatum 大亀木

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チングルマ Geum pentapetalum 稚児車

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サンカヨウ Diphylleia grayi 山荷葉

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ミツバオウレン Coptis trifolia 三葉黄蓮

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ミズバショウ Lysichiton camtschatcensis 水芭蕉

周辺の観光

尾瀬に向かう途中の国道352号線沿いに「前沢集落」という曲家の集落がある。「曲家」は東北地方山あいの伝統的家屋形態の一つであり、人が暮らす住居と馬が暮らす馬屋がL字状に連結されていることからこの名前がある。

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火事のような災害があった際はこの鐘を鳴らすことで村中の人に危険を知らせることができる。

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集落に入るには300円の入村料が必要になるが、入村料には「曲家資料館」の入館料が含まれているので決して高くはない。資料館の中には往時熊猟に使われた道具をはじめ生活用具が多数展示されているほか、囲炉裏では薪が焚かれ煙がゆらゆらと家の中を漂っており資料館でありながら生活感を感じることもできる。

そして解説員の方が「家の中の木材が黒光りしているのは煙に燻されるから。そして燻されることで家が長持ちする。」「大黒柱は栗の木が使われている。栗の木は腐らず固く狂わないので線路の枕木にも使われる丈夫な材。」「こちらの部屋では昔は蚕が飼われていて...」と、質問をするととても丁寧に家の内部のことについて説明してくれる。

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前沢集落から尾瀬の麓の檜枝岐の集落までは車で約30分。夜は山菜と岩魚料理に舌鼓を打ちながら冷酒を味わう。水が良いのか非常に飲み口の良いお酒で、ラベルのタテヤマリンドウも爽やかだ。

書籍

尾瀬と周辺の山をあるく (大人の遠足BOOK)

尾瀬と周辺の山をあるく (大人の遠足BOOK)

 

色々なガイドブックがあるが、個人的には尾瀬沼尾瀬ヶ原周辺のコースを細かく分けて掲載しているこちらのガイドブックが使いやすかった。5万分の1地図のハンディマップなどがついているので計画を立てるのにも便利。家の近くの図書館にちょうど所蔵されていたので事前に借りて行った。