休学中の記録

静岡逍遥

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3月末に受けた基本情報技術者試験は、申込時期が遅かったので会場が静岡しか空いていなかった。関東からはそれなりに距離があるので受験を諦めようかとも思ったが、いつも新幹線で通り過ぎる街をゆっくり見て回る機会になるかな、と思いなおして静岡で受験してみることにした。そして試験の翌日、街を見て回った。

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静岡の市内は人宿町、伝馬町、など東海道の宿場時代の名残を残す地名が多い。人宿町に宿をとって、朝、駿府城を目指して散歩を始めた。外堀の手前には静岡市庁舎本館の建物があって、塔頂のドームと明るい色の外壁タイルがコロニアルな雰囲気を醸し出していた。

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この時期はケヤキの新緑がまぶしく、車寄せのソテツの植栽が南国感を演出していた。

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市庁舎の向かいは1937年築の静岡県庁本館。駿府城の外堀を橋で渡り、苔蒸した石垣の切れ間を通って登庁するアプローチが印象的だった。

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駿府城は満開の桜に彩られていた。大規模な発掘調査が行われている駿府城を出て、浅間神社の境内を通って北へ向かうと城北公園という公園がある。

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城北公園は旧制静岡高校があった場所で、ヒマラヤスギなどの立派な樹木が往時の雰囲気を微かに残していた。この時期は桜が綺麗で、満開の桜の下で子供達の元気な声が響いていた。

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駅までバスで戻り、今度は一日500円のレンタサイクルを借りて、海沿いまでしらすを食べに行った。生しらすの水揚げが無い日だったので、生は食べられなかったが、鮪としらすの二色丼がおいしかった。

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海沿いから安部川に沿った堤防を走る。街の向こうに時折富士山が見える。東海道に合流すると、橋の袂には元祖の安倍川餅屋さんがある。往時の東海道の旅人の気分になって休憩することができる。

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静岡ではおでんが一つの名物になっている。水産加工業が盛んで、練り物が手に入りやすいからだろうか。静岡おでんは居酒屋やおでん街で楽しむ以外に、駄菓子屋のような小さなお店でおやつの一種として食べる文化も根付いているようだ。街角の住宅におでんの暖簾がかかっているのは静岡ならではの風景だ。

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静岡おでんは魚粉をかけていただく。

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新静岡MARUZENジュンク堂で静岡関連の本を読み漁り、夕暮れ時のおでん街で一杯飲んでから帰路についた。