休学中の記録

ベランダの花を眺めながら

今年はコロナ禍の影響で、家で過ごす時間が増えました。そんな中、妻は新しい趣味として園芸を始めました。はじめのうちは近くのホームセンターで既に綺麗に咲いている花を買って帰ってきていただけだったのですが、最近では種から育てるようになり、より本格的になってきています。

毎日水やりをし、定期的に肥料をやるうちに、はじめは小さかった芽が少しずつ成長し、最後には葉を繁らし綺麗な花を咲かせる、そんな達成感を楽しんでいるようです。

私は自然に生えている山野草の観察は好きでも、自分で育てる園芸には正直あまり興味がありません。ただ、ベランダが花で彩られ、その様子を楽しそうに眺める妻を見るのはなかなか良いものですね。

妻が頻繁に図書館で園芸の本を借りてきて、毎日一生懸命研究しているのも微笑ましい感じがします。

 

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今朝、向日葵にはチャバネセセリが吸蜜に来ていました。

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秋海棠は花期が長くて、とても長い間花が楽しめるのが嬉しいです。薄い透き通るようなピンクの花びらに真ん中の黄色い花粉がアクセントになって、気品のある花を咲かせています。

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リンドウの花の紫も秋っぽくて良いですよね。朝起きて、ベランダの花を眺める時間は小さな幸せを感じられる瞬間でもあります。

いずれは自分達の家を建てて、大きな庭に思う存分たくさんの花を植えられると良いなぁと思います。

旅の思い出:渥美半島のサイクリング

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人間関係に疲れてただ無になりたい時というのは、多分多くの人が経験するのではないかと思います。考えれば考えるほど面倒くさい、そんな負のモードに入ってしまった時に私が良く実践している対処法が自転車を漕ぐことです。

ペダルを漕ぐ毎に雑念が消えていく気がしますし、風を切るように真っすぐな道を走っていると、だんだん前向きな気持ちが生まれてきます。普段は家の近所で良く自転車に乗るのですが、時間があれば遠出してみるとさらに良いですよね。

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さて、私がこれまで自転車で行ったベストな場所は渥美半島の先端部の渥美サイクリングロードでした。サイクリングロード沿いには、伊良湖岬まで真っすぐな砂浜が延々と続いています。途中で休憩し、小高い岩場に座って真っ青な空と海を眺めました。島崎藤村の「椰子の実」が漂着したのはこんな砂浜なのかなぁ、とふと思って、スマホで歌詞を検索して一人で歌いました。周りには誰もいないし、誰の目を気にする必要もないのです。それから道中で買った蜜柑を食べました。爽やかな甘みと酸味が口の中に広がりました。

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再出発すると岬の先端がどんどん近づいてきます。冬の青空と海は、夏よりもクリアで好きなんですよね。心が洗われるようです。

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渥美半島は細長い半島で、自転車で旅をすると半島先端の伊良湖岬灯台というわかりやすくて明確な最終目的地があるのが良いんですよね。どこの道を進もうか、とかあまり複雑なことを考えずに、漕ぎやすいところを真っすぐ漕いでいけば目的地に絶対にたどり着し、着いた時の達成感を味わいやすいのです。

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岬まで来ると風が強くて波も高く、冬の海は濃い鉛色に沈んでいました。

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波の花は冬の日本海でしか見られないのかと思っていたのですが、風が強かったからか、伊良湖岬でもそれに似たものが見られました。この後、伊良湖三重県の鳥羽を結ぶフェリーに乗って関西に渡り、どこだったか公園で野宿して、夜明け前の伊勢神宮に参拝して自分の心を清めました。

最近自転車旅はあまりできていないのですが、またしてみたいですね。私が行ったのは2013年12月のことなので、もう早くも7年が経とうとしています。7年の間に、本当に色んなことがありました。もうあの頃には戻れないですし、あの頃の孤独感にまた戻りたいとも思いませんが、やっぱりちょっと懐かしいような気もしますね。

韓国語を独学するための学習方法について②


「韓国語を独学するための学習方法」を5月の記事で書いておきながら、NHKラジオ講座がコロナ禍の影響で途切れたのをきっかけに、自分自身は7月に学習を中断してしまっていた。

ただ10月からラジオ講座が再開されることになり、改めて無理のない範囲で学習を再開することにした。これから私が最近使った参考書や学習法などを共有していこうと思う。

韓国語の学習書籍について

毎日1分ひと言韓国語

毎日1分ひと言韓国語

 

語学を短期習得しようと思うと、使用頻度の高い単語やフレーズから覚えていくのが一番速い。実際に自分で発声して使ってみることで記憶が定着していくからだ。

この本にはすぐ使えるフレーズがたくさん収録されており、初級者が旅行などに持っていくのにとても便利ではないかと思う。

Kindle版はKindle Unlimitedに入っているので、会員であれば無料で読めるのもポイントだ。音声データもダウンロードできるのでとても重宝している。

韓国語を学ぶ際のコツや着眼点を紹介している書籍。ハングルの読み方を覚え、基本を学習し始めた段階で読んでみると学習速度が上がるのではないかと思う。

例えば本の中では、生活(생활)⇒活動(활동)⇒動作(동작)⇒作品(작품)というように、しりとりで漢字語の語彙を増やしていくアイデアが紹介されていて、これは韓国語のみならず中国語の拼音を覚える時にも共通して使えるテクニックだろうなぁと思った。

なお、語学の書籍は図書館にあることも多いので、まずは図書館で借りられる本は図書館で借りてから購入するかどうか決めるのも良い。上記ツールはamazonで自分が今見ている本が近所の図書館にあるかどうかを確認できる優れものだ。自分の居住している市の図書館を設定すれば自動で確認が可能なので利用をおすすめしたい。

韓国語講座について

駐日韓国文化院の世宗学堂については前回の記事で紹介したが、その他の選択肢としては東京であればYMCA韓国語講座が挙げられるだろう。学生の場合は授業料の割引もあるようなので、家から通える人にとっては一つの選択肢に入るかもしれない。

個人的な学習目標について

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自分の興味関心としてはあくまで旅行なので、目標としては韓国旅行に行った時に片言でも簡単なコミュニケーションが取れるレベル、韓国の登山や旅関連の情報を韓国語で入手できるレベルを目指したい。

そして趣味として学習を継続しながら、引き続き自分が実践している学習方法などを紹介していこうと思う。

 

台湾の中秋節と柚子/文旦

台湾では、日本と比べて旧暦が生活文化の中に深く根付いている。春節旧正月)は言うまでもないが、旧暦の8月15日(中秋節)も連休となり、各地で賑わいを見せる。今年は10月1日が中秋節で、コロナ禍で海外旅行が叶わない中、緑島などの国内の離島に人々が押し寄せたという。

さて、そんな中秋節の時期に欠かせない果物が柚子/文旦である。この柚子、文旦というのは台湾では同じ果物を指す言葉として使われているが、印象として口語で話す時は「柚子」、商品名としては「鶴岡文旦」のように「文旦」と表記されているように思う(もしかしたら異論があるかもしれないが)。

いずれにせよ日本の柚子や文旦とは別の果物で、もちろん個体差はあるものの一つで500gほどありかなり大きい。食感はグレープフルーツに近く、苦みと酸味はほとんどなくて優しい甘みがあるのが特徴だ。

柚子/文旦の食べごろ

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下記の記事によると、皮がツルツルで光沢があるものより、むしろしばらく置いておいて、皮に皺ができて照りがなくなった頃が食べごろのようだ。その方が過剰な水分が抜けて風味が増すらしい。

熱帯果実なので、保存する際は冷蔵庫に入れるとすぐにダメになってしまう。常温で風通しの良い日陰に置いておくのが良い。妻の話では保存場所さえ間違えなければ1ヶ月くらい置いていても平気だという。また、ある友人は「何ならクリスマスの時期まで置いておくことだってできる」と言っていたけど本当だろうか。

柚子/文旦の剥き方

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剥き方にはすこしコツがいるが、「文旦 中秋」などでYoutubeで検索してみると良いだろう。外の皮は剥きやすいが、それぞれの房を包む白皮を丁寧に剥こうと思うとそれなりに時間と労力がかかる。ただし実が大きく崩れにくいので慣れると綺麗に剥けるのは嬉しい。少なくとも日本の八朔や文旦よりは剥きやすい。

また、大きめの文旦であれば皮を帽子のようにして遊ぶこともできる。

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柚子/文旦の産地

産地としては台南の麻豆、花蓮の鶴岡などが有名だ。収穫時期は8月末~9月上旬頃だというが、台湾ではまだまだ日光の強い酷暑の時期なので重労働になる。日焼けを避けるために風通しの良い長袖長ズボンの服と帽子で全身を覆い、大汗をかきながらの作業になるようだ。

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我が家では今年、妻が職場の台湾人の友達にもらったという文旦を食べた。夜、外は月が綺麗で、中秋の名月を見ながら文旦を食べると、しみじみと秋だなぁという気分になった。

伝統的には中秋節といえば月餅、なのかもしれないが、個人的にはあのこってりした甘さがあまり好きではない。また、何といっても南国・台湾らしいのは文旦だと思うので私にとって台湾の中秋節と言えば文旦の思い出が強い。

日本ではなかなか手に入らないが、9月~10月に台湾に行く機会があれば是非スーパーや果物屋さんで購入してみてはいかがだろうか。

 

旧朝倉家邸宅の散歩など

9月のとある休日、久しぶりに姉と会って一緒に代官山の旧朝倉家住宅まで行ってきた。姉も2年前から東京に住んでいるものの、機会を見つけなければ案外会わないもので、コロナの外出規制などの影響を受けているうちにいつの間にか年末年始以来顔を合わせていなかった。今回偶然予定が合ったのはとても運が良かった。

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旧朝倉家住宅は大正期の邸宅で、庭園には目黒川に落ち込む崖線の地形をうまく活かして様々な木々が植えられている。散策道には方形、円形の異なる形、異なるパターンの踏み石が配置されていて、一つ一つたどりながらゆっくり歩いた。

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東京は自然の地形を活かした庭園が多い。昔、まだ学生の頃に母と訪れた旧古河庭園武蔵野台地の高低差を活かした作りで、台地の上が洋館と西洋庭園、下が日本庭園という構造になっていた。そんなことも懐かしく思い出した。

また紅葉の頃に来ようかなぁと思いながら旧朝倉家邸宅を出た。代官山は学生時代から何度か訪れていたのに、こんな素敵な場所があることは姉に教えてもらうまで知らなかったので良い機会になった。

その後、蔦屋書店に寄って、旅行書や児童書のコーナーをウロウロしてから一緒に沖縄料理の昼ご飯を食べて別れた。

...後になって、「20ヶ所以上蚊に刺された」と姉からLINEがあった。私は全く刺されなかったので、姉は私の身代わりになってたくさん刺されてくれたんだろうと思う。自分より刺されやすい人が側にいてくれると、どんな虫除けスプレーよりも効果があるのでまことにありがたい。

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家に帰って今度は自転車で少し出かけることにした。公園には百日紅の花が綺麗に咲いていた。辺りは相変わらずセミの鳴き声がうるさいが、ふと通りかかった遊歩道脇の木から少し尋常ではない「ジジジジジ........!!!!!」という大きな鳴き声がしたので見てみるとカマキリに捕らえられたアブラゼミが逃れようと必死にもがいていた。

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カマキリは鋭い刃を持ったカマでアブラゼミの両翅を完全に押さえつけており、勝負はついているようだった。残酷な話だが、アブラゼミは生け捕りにされた状態でカマキリに頭から食われていき、食べ残しはやがてアリにでもかき集められ、やがて土へと還っていくのだろうと思われる。

今までセミの鳴き声を聞いても「あー、夏やなぁ...」としか思わなかったが、これからはセミの鳴き声を聞くたびにその短い生涯の悲哀に思いを馳せることになりそうだ。

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家に帰って妻に「今日な、すごいの見たで。ほら、カマキリってな、セミ食べんねんで。びっくりしたわ。」と言うと、昆虫嫌いの妻にしては意外なことに、物知った顔で「当たり前やん」との返答だった。

そして「成語を一つ教えてあげる」と、「螳螂捕蟬,黃雀在後」という故事成語を教えてくれた。カマキリがセミを捕食をしようと狙いを定めている背後で、鳥がそのカマキリを捕食しようと狙っていて...という意味で、つまり目の前の獲物(利益)に気を取られて、しのびよる危険に気づかないことを戒める内容のようだ。

中国の故事成語は人生論でもあり、またそれを通して食物連鎖まで学ぶことができるのは実に面白い。

...9月に入ると、カマキリにやられてしまったのか、それとも自分で力尽きてしまったのか、あれだけうるさかったアブラゼミやミンミンゼミなどの声はどんどん小さくなり、代わりにツクツクボウシの声が大勢になってきた。そしてそのツクツクボウシの声も9月中旬~下旬にかけて日を追うように小さくなってきた気がする。いよいよ本格的な秋の訪れも近いようだ。