休学中の記録

2015-01-01から1年間の記事一覧

台湾登山の地図について(Maps for mountain climbing in Taiwan)

はじめに 海外の山に登る時、言語面と並んで大きな問題となるのが「地図をどうやって入手するか」ということだと思う。残念なことに、これまで台湾の地図について日本で流れている情報は不十分と言わざるを得なかった。そしてそのことが日本から台湾への登山…

通訳案内士試験(中国語)と銭湯の記憶

8月末に受けた通訳案内士試験(中国語簡体字)の筆記試験に合格していたので、龍谷大学で面接試験を受けてきた。以下はその備忘録のようなものと、そのついで話を徒然なるままに。 通訳案内士試験概要|日本政府観光局(JNTO)

日本統治時代の古道を訪ねて(合歡越嶺道)

台湾大学登山社の山行に誘ってもらって、日本統治時代の古道を探検に行ってきた。台湾では、主に登山道のある場所を「傳統路(伝統路)」、登山道の無い場所を藪を漕いだりして進むスタイルを「探勘」もしくは「勘查」と呼んでいる。 台湾の「探勘」はもちろ…

これからに向けて(給未來的自己)

自分と同じようにどこか抜けていて、車の鍵は閉じ込めるし免許証は無くすし携帯は適当な所に置いて後でバタバタ探してるし時間は守らないし本当にどうしようもない。何か慌てているような所があって、「ちょっと落ち着いて冷静になりなよ」といつも思う。け…

雪山西南稜単独行(雪山西南稜獨攀)

台湾第二の高峰雪山(3886M)に西南稜から単独で登った記録。 雪山の登頂ルートは、一般的には雪山東峰・ニイタカトドマツの黒森林・雪山1号カールを経由して山頂に達する東面の登山道が使われる。 今回は油婆蘭山・完美谷の大草原及びニイタカビャクシンの…

黄金稜線

台湾東北部の山地は標高こそ高くないものの、登りごたえのある山が多い。特に海岸沿いは強い東北季節風の影響を受けるため、植生が草原と低潅木を主としており展望が頗る良い。奇岩の多い地質と相まって、日本ではなかなか見ることのできない風景を作り出し…

南湖大山単独行(南湖大山獨攀)

台湾中央山脈の南湖大山(3742M)と周辺の峰々を単独で登った記録。南湖大山は山頂直下に美しい上圏谷・下圏谷の氷食地形を持ち、「帝王之山」の異名を持つ台湾第8の高峰である。 地図収集を手伝ってくれて緊急連絡先にもなってくれた陳さん、計画のアドバイス…

台北の裏山縦走(象山-拇指山-南港山縱走)

台北市街地の東側に象山という山がある。台北101などの展望が良いので観光客に人気がある。ある天気の良い日の夕方、足慣らしのために登りに行くことにした。ついでにそこから続く縦走路を経て拇指山・南港山まで歩いた。 臺北市區東部有一座叫象山的山。因…

台北市最高峰七星山(陽明山国家公園)

台北市の最高峰、七星山(1120M)に登ってきました。温泉の匂いが充満し、ススキの草原が広がり、色とりどりの蝶が飛び交う素敵な場所でした。 去爬台北市最高峰七星山了。

台湾の植物観察(水梯田的植物)

台湾大学の友人と新北郊外の棚田まで植物観察に行ってきました。渡り鳥が海を越えて種子を運ぶため、日本と台湾には同種の植物が多いそうです。案内してくれた皆様、本当にありがとうございました。 陪臺大的朋友們去了新北附近的水梯田觀察植物。聽他們說臺…

日本人から見た台湾(日本人眼裏的臺灣)

はじめに 台湾の話になると、多くの中国人は「台湾は昔から中国固有の領土であって、台湾解放は中国の核心利益である」と言うだろう。けれども、今日僕が話したいのは中国と台湾の関係についてではなく、日本統治時代の台湾についてである。僕の祖母は18歳ま…

台湾登山の準備(詢問有關臺灣登山的訊息)

9月中旬に台湾に渡航し、2ヶ月ほど滞在して様々な山に登ろうと計画中である。以下は準備段階でわかったこと、わからないこと等のまとめ。 我是日本的大學生,從9月15號起要在臺灣大概待兩個月,打算去中央尖山,南湖大山,能高安東軍等地方縱走登山。

初秋の東北旅行(日本东北部乘火车旅行)

初秋は自分の最も好きな季節。全てのやる気を削いでしまう盛夏のような暑さもなければ、晩秋のどこか沈みゆくような寂しさも無い。紅葉のような派手な彩りは無いけれど、収穫期を迎えた黄金色の田んぼに秋桜や彼岸花の赤色が映え、その脇ではススキが風に揺…

北京の休日(北京的假日)

6月12日。期末試験を受け終わった日、スモッグで覆われていた北京に突然青空がやってきた。 在考完了期末考试的那一天,恰巧北京城迎来了我来这儿以来最好的蓝天。

北京の友人(北京的朋友)

北京に一人の友人がいる。僕が困った時にはいつも助けてくれ、とてもお世話になった。けれど、あまりにも親切すぎるので知り合って間もない頃は「一体何か目的でもあるのだろうか」と疑うことがあった。 我有一位北京的朋友,每次当我遇到麻烦,他及时地向我…

2012中国西南部旅行記(游记)

2012年,大学一年の夏は海外旅行をしようと決めていた。何といっても2ヶ月にも及ぶ長期の休暇は大学生の特権なのだ。どこに行こうかと情報収集した結果やっぱり中国が面白いのではないかという結論に至った。物価の安さ、文化の多様性、大陸の広大さなどに惹…