2018-01-01から1年間の記事一覧
2017年、訪日外国人の数は前年比19%増の2869万人を記録した。一時期と比べると伸び率は鈍化しているものの、来年に予定されているラグビーW杯や再来年に予定される東京オリンピックなど上向き材料があり、今後とも堅実な伸びが予想されている。 一方でその…
魚沼盆地の東側に連なる越後駒ヶ岳、中ノ岳、八海山は、総称して「越後三山*1」と呼ばれている。近隣の谷川岳や尾瀬と比較して訪れる登山者は少ないが、鋸歯形の岩場から成り信仰の山として長い歴史を持つ八海山、深田久弥の日本百名山にもリスト入りしてい…
「台湾において新しい歴史教育要綱が制定される」という中央社の報道を見たので、所感を備忘録として残しておくことにする。 以前、台湾の歴史に関する解説書を読んだことがある。そのなかでとても面白いと思ったのは、巻頭に「「台湾の歴史」とは一体「誰の…
昔から地図とにらめっこしながら旅行計画を立てるのが好きだった。ワンゲル部に所属していた学生時代は、扇風機しかない熱気の籠った部室の中で、一人で過去の部員の山行記録集を漁りながら計画を練っていると時間がいくらでも過ぎて行った。そうして作り上…
7月のある日、仕事でマレーシアとタイに行くことになった。 今回の仕事はイベントの実施に伴うものだった。イベント実施のほかにも、現地企業の訪問・情報収集や打ち合わせ等スケジュールを詰めており自由時間はあまりなかった。ただ、せっかく行くのだから…
梅雨入り前の6月上旬、両親と妻と一緒に尾瀬に行ってきた。 ダケカンバの新緑と深緑色のオオシラビソからなる針広混交林に囲まれた湿原は、白色の水芭蕉、黄色のリュウキンカ、薄紫色のタテヤマリンドウと桜色のタカネザクラに彩られており、郭公や鶯などの…
以前、北朝鮮における登山について上記の記事を書いた。当時大学4年生であった僕は、来るべき社会人生活や卒業論文執筆から目を背けるように大学図書館にあった日本統治時代の北朝鮮(当時は「北鮮」と呼ばれていた)の登山資料を読み漁り、時の流れに逆らい…
日本の都道府県ごと、外国人の国籍ごとにインバウンドの訪問傾向を分析する企画の第3弾。第1回の東アジア編、第2回の東南アジア編に続いて欧州からの訪日観光客についてまとめてみた。 可視化にあたっての考え方は下記の記事を参照のこと。 それではさっそく…
4年前の初秋、八幡平の葛根田川~大深沢の沢旅を終えた僕は、JR東日本・北海道パスを使って東北地方を鉄道旅行した。最終日の朝、名残惜しさを抱えながら東京に戻る車窓の中で、ひと際目立った山塊があった。当時はそれが安達太良なのか、日光なのか、はたま…
東京は桜の名所が多い。 2012年の春、初めて東京に出てきた僕は日本武道館で行われた大学の入学式に参加した。「タフでグローバルであること」という総長の話があった以外入学式で何があったのかは正直あまり覚えていないけれど、その日武道館を出てから見た…
3月の丹沢は冬と春が同居している。 標高の低い場所ではミツマタの花も咲き、春の訪れが随所に感じられる一方で、早朝の稜線上はまだまだ冷たい風が吹付ける。木々には真っ白な霧氷が付き、凛とした張りつめた空気が感じられる。かと思えば昼になると暖かい…
Hakuba is famous for skiing in winter season, but only few people know that it has a different charm in the summer season. Actually, mountains in Hakuba(白馬岳: Shirouma-dake) in summer season is known by Japanese for the the density and d…
以前から海外に行く時は最低でも1ヶ月の時間を取っていた。その背景には、折角なかなか行けない海外に行くのだから、すぐに帰ってきたら勿体ないという潜在意識があった。 けれどもこの5年、LCCの就航ラッシュで、アジアの都市が時間的にも金銭的にもどんど…
日本のお正月がそうであるように中華圏の春節は家族親族にとってとても大切な祝祭日である。台湾人の彼女と付き合うようになってから、僕は年末年始を日本で過ごし、約1ヶ月後にまた旧正月を台湾で過ごし・・・というように二度の新年をお祝いすることになっ…
日本の都道府県ごと、外国人の国籍ごとにインバウンドの訪問傾向を分析する企画の第2弾。前回の東アジア編に続き、東南アジア編についてまとめてみた。 東アジア編はこちら↓ タイ人 全外国人宿泊者に占めるタイ人宿泊者の割合は、都道府県毎に約0.3%~8.3%…