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三浦半島でハイキングにおすすめの海岸

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三浦半島は変化に富んだ海岸線が魅力的で、何度訪れても飽きない場所です。今回は、公共交通を使ってハイキングを楽しむという観点で、おすすめの場所を紹介していきたいと思います。

 

毘沙門海岸・盗人狩

三浦半島南端の宮川港から毘沙門漁港、江奈湾へと続く海岸線は、半島屈指の絶景が楽しめる場所です。一方、自動車道路はこの区間を内陸側に迂回するため、注意しないと知らず知らずのうちに通り過ぎてしまいがちです。徒歩で巡ることで初めて発見することができる、まさに知る人ぞ知る海岸です。

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海岸沿いは「三浦・岩礁のみち」と名付けられていますが、実際は道はあってないようなもので、迫りくる海食崖と押し寄せる波の間の歩きやすい場所を選んで歩くことになります。私は地質の専門的なことはわからないのですが、白い岩と黒い岩が交互に重なり合って作り出す縞模様はとても見事で、地層好きにはたまらないのではないかと思います。

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自然度の高い海岸なので、様々な海岸植物を観察することができるのも魅力です。5月はテリハノイバラ、ミヤコグサハマボッスハマダイコンなどの花が咲き誇っていました。そして夏にかけてはハマゴウやスカシユリなどの花が咲きます。

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ハイキングをする場合は、宮川漁港から海岸線に沿って盗人狩、毘沙門漁港、毘沙門天浜まで歩くのがおすすめです。バスは県道215号線に沿って、三崎港から三浦海岸駅に向かう路線が1時間に1本ほどの頻度で走っています。

城ヶ島

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城ヶ島は三崎港から橋を渡ったところにある小さな島で、遊歩道が島の東端の安房灯台、西端の城ヶ島灯台の両側に伸びています。

個人的には「馬の背洞門」あたりの景色が一番好きです。遊歩道が海食崖から「馬の背洞門」の海岸に下りるところで一気に視界が開け、目の前に大海原が広がるのですが、その開放感がとても印象的です。

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城ヶ島はいつ訪れても楽しめますが、私が特に好きなのは秋の時期で、風に揺れるススキの穂や、イソギクツワブキの黄色い花が綺麗です。

三戸浜~黒崎の鼻

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三浦半島の西海岸は夕陽がとても綺麗に見えます。特に三戸浜は三崎口の駅から最も近く、その割には人が少なく静かなのでお気に入りのスポットです。穏やかな波音を聞きながら、夕陽に浮かび上がる富士山のシルエットを心ゆくまで堪能することができます。

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三戸浜からすぐ近くには「黒崎の鼻」と呼ばれる小さな岬があります。相模湾に向かって突き出ているのでより迫力のある富士山の姿を見ることができます。夕陽も良いのですが、冬の良く晴れた日の朝もおすすめで、真っ白な雪を被った富士山と箱根、伊豆半島の山々がくっきり見えるのはとても爽快です。

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三崎口の駅から黒崎の鼻へ向かう道はキャベツ畑の中の一本道で、北海道を思わせるような広々とした景色が楽しめます。

網代

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三浦半島といえば城ヶ島のような荒々しい岩石海岸や、葉山に代表される砂浜海岸がイメージされやすいかもしれません。一方で静かな入江も多く、海岸線が変化に富んでいます。入江は久里浜浦賀のように大きな街に発展して開発が進んでいる場所もありますが、半島最南部の江奈湾や小網代湾などは干潟の自然環境が良く残っています。中でも小網代は遊歩道が整備されており、様々な生き物を観察するのに適しています。

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潮が引いた干潟には、チゴガニがたくさん見られます。チゴガニは保護色で砂の色と同化しており、サイズもかなり小さいので、よく見ないと見逃してしまいそうですが、目が慣れると砂の上で無数に動いているのに気づきます。

カニ達は少しでも危険を感じると瞬時に穴に引っ込んでしまいますが、静かにじっと観察していると、また周囲の様子を伺いながら穴からゆっくり出てきます。

小網代の谷のカニ図鑑改訂増補版

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網代には約60種のカニが棲息している蟹の宝庫で、図鑑を読んでから行くと観察がより楽しくなります。

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潮が少し満ちてきた浅瀬には「いなっこ」と呼ばれるボラの幼魚の群れがたくさん見られました。この他にも浅瀬では無数のヤドカリやウミニナが活動をしているのが観察できます。

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網代では干潟のみならず、森林からアシ原、湿地、干潟まで流域の自然が丸ごと保全されています。遊歩道に沿って森の中の渓流を歩いているとたくさんのトンボの姿が見られて楽しいです。

小網代の谷のトンボ図鑑

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網代の遊歩道の入り口は、「引橋」バス停からすぐの場所にあり、三崎口の駅からバスで5分ほどです。バス停の目の前には三崎口で一番大きなスーパーがあるので、ちょっとした飲み物やおやつを買ってから歩き始めるのも便利です。

半島の交通について

今回紹介した場所は、全て公共交通と徒歩を組み合わせることで簡単にアクセスができます。公共交通は、京急電車で横浜から半島南端の三崎口まで乗っても600円ほどと格安なのですが、そこからバスを利用するとそれなりに値段がかかります。このため、バスに複数回乗る場合は1DAYきっぷを買うのが良いです。

以上、簡単ではございましたが、三浦半島のおすすめの海岸の紹介でした。