休学中の記録

初夏の箱根の山と森を歩く(金時山と芦ノ湖)

4月28日に開通したばかりの「はこね金太郎ライン(神奈川県道731号線)」を使って、金時山に登りに行きました。往復1時間半の道のりですが、箱根の初夏を存分に楽しむことができました。

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新しくできた見晴パーキングに車を停めると、そこは既に標高800mを超えていて、従来の登山道を大幅にカットすることができます。そして登山道を登り始めると、すぐに箱根外輪山と神山~駒ヶ岳の中央火口丘の景色を楽しむことができます。大湧谷からは噴煙が立ち昇り、山麓にはその火山ガスを利用して温泉地としての開発が進んだ仙石原の町並みが広がります。

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登山道沿いの花は、ハコネウツギやツクバネウツギなどが見頃を迎えていました。

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金時山に南側から登る場合、登山道を歩いている間、富士山の姿は遮られて見えません。それが山頂についた瞬間に御殿場側の景色が一気に開け、目の前に富士山が聳えます。

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山頂の景色を一通り楽しんでから、下山しました。

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下山後は、芦ノ湖の湖岸を歩きました。湖畔にはブナやヒメシャラの美林が広がっており、その中に咲く初夏の花を楽しむことができます。

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6月頃に見頃を迎えるのがサンショウバラです。サンショウバラは花も綺麗なのですが、注意してよく見ると、金属光沢がとてもきれいなアオハムシダマシの姿を見つけることができるのもポイントです。

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また近くにはヤブデマリの花が咲いていました。雪国の森でよく見られるオオカメノキによく似ていると思って調べてみると、同じガマズミ属の仲間なんですね。初夏の箱根の森ではこの他にもヤマボウシをはじめ、白い花(厳密には萼片ですが)がよく目立ちました。

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林床にはモミジイチゴを見つけました。葉の形がモミジに似ているのですぐ見分けることができ、野生のイチゴの中では抜群のおいしさです。

こうして箱根の自然を楽しみ、温泉に入ってから帰路につきました。私は箱根、伊豆や真鶴の自然がとても好きなので、将来は小田原あたりに住んで週末アウトドアで遊ぶ生活に憧れていたりします。そして平日は在宅勤務と時々新幹線出勤、みたいな生活ができたら理想なんですけどね。

まぁ今のところ、そんな悠々自適な生活を得るためにはまだまだやるべきことがたくさんありそうです。